クリアーパーツのゲート処理

ハウツー系

クリアーパーツのゲート処理方法について私が知っている方法を綴ります。

知っている知識をアウトプットするのもよい勉強方法なので、時折こういった記事も書くようにします。

クリアーパーツの特性

少しうんちくを語ります。興味のない方は飛ばしてください。

プラモデルのランナーとなる素材は数種類あり、PS(ポリスチレン)が主流です。

PSは透明であり、これに薬品を加えてある程度靭性(要は粘り気)をもたせたものがいわゆる「PS製ランナー」です。

クリアーパーツは透明さを保たせるので、靭性(粘り気)が低いです。

そのため、クリアーパーツをカットすると「パキッ」とした感じが強く、割れやすく強度が低いのです。

カットした後にやすりで削ると曇ってしまいます。

その曇りを復活させる方法をご紹介します。

必要なもの

・400番~10000番台のやすり(紙やすり・スポンジやすり等)

・場合によってはコンパウンド(粗目~仕上げ目)

以上です。

私はゴッドハンド社の「神ヤス」シリーズを愛用しています。少し値は張りますが、メラミンスポンジでメンテナンスすれば長期にわたって使用できるのでおススメです。

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実践

現在作成中のものにクリアーパーツがあったので実践します。

方法は簡単です。

400→600→800→1000→2000→4000→6000→8000→10000の順で磨くだけです。

注意点は、必ず磨く番手の順番を守ることです。

理由は説明すると長くなるので省きますが、400の後に1000で磨くなんてことをしなければ大丈夫です。

①ゲート後を少し残してカットします。

②ゲート後がわずかに残るほどに再度カットします。

③400番で磨きます。

完全に曇っていますが大丈夫です。

④600番で磨きます。

あまり変わりません。
(画像が変ですが気にしないでください…)

800番

曇ってはいますが、少し変化が出てきました。

⑥1000番

変わりません。

⑦2000番

つるつるしてきました。

⑧4000番

あまり変わりません。

⑨6000番

少し透明がかってきました。

⑩8000番

輝いてきました。

⑪10000番

透明度が復活しました。

少しわかりにくいので、後ろに「神ヤス」を仕込みました。

いかがでしょうか?

とどめにクリアー光沢トップコートを吹けば完璧です。

結果

研磨前

研磨後

コンパウンドについて

市販され、手に入りやすい代表的なものは「タミヤコンパウンド」です。

使った感じ、「粗目が2000番」、「細目が6000番」、「仕上げ目が10000番」くらいでした。

ただ、コンパウンドは

・塗布に際して布やスポンジを別途用意する

・使用後に中性洗剤で洗浄し、油分を必ず落とす

作業が必要なので、私は大方「神ヤス」頼みです。

曲面(戦闘機のキャノピーなど)には抜群の効果です。

都度、「神ヤス」との使い分けをしてください。

まとめ

・400番~10000番で磨く

・磨く順番を守る

・場合によってはコンパウンドを使う

以上でクリアーパーツのゲート処理の紹介を終わります。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

では。

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